CLOUD SERVICES

クラウドサービス(SaaS)の開発

複数の会社や団体に提供するクラウドサービスは、データの分け方、権限、課金、利用者ごとの設定まで、最初の設計で使いやすさと広げやすさが決まります。入退室管理、健康経営、大学向けの入試マッチング、人材紹介、建設の受発注など、当社が開発したサービスの事例と、クラウドサービスを形にする進め方を紹介します。※クラウドサービス(SaaS):ソフトウェアを自社のパソコンやサーバーに入れずに、インターネット経由で使うサービスのことです。提供する会社は一つの仕組みを複数の会社や団体に使ってもらい、月額などで利用料を受け取ります。
関連サービス:システム開発

CONSULTATIONS

クラウドサービス(SaaS)の開発でよくいただくご相談

複数の会社に提供するクラウドサービスは、社内で使うシステムとは前提が違います。複数の組織が同じ仕組みを使い、料金を払い、公開後も機能が増え続けます。よくいただくご相談と、当社の進め方をまとめました。

設計と範囲

2社目の導入で、データの分け方を作り直すことになった

当社の進め方

組織ごとにデータと権限を分ける前提で、最初から設計します

最初の1社に合わせて作ると、利用する組織が増えた時点で、データの分け方や権限、組織ごとの設定を作り直すことになります。利用中のデータを動かす分、後からの作り直しは大がかりになります。

要件定義の段階で、組織ごとのデータの分け方、機能ごとの権限、組織ごとに変えられる設定を決めます。自治体向けの健診アプリでは、自治体ごとにデータを分けて管理する仕組みを最初から組み込みました。

使う人の立場が多く、画面の数が読めない

当社の進め方

誰が、いつ、何をするかを立場ごとに書き出してから画面を決めます

クラウドサービスでは、運営者、導入先の管理者、現場の利用者など、立場の違う人が同じデータを扱います。立場ごとの操作を整理しないまま作り始めると、画面と権限が後から増え続けます。

立場ごとに「誰が、いつ、何をきっかけに、何をするか」を整理し、画面の骨組みで一画面ずつ認識を合わせます。運営者・受講企業・受講者・職場のメンバーの4者が使う研修の運営システムも、この進め方で開発しました。

公開と成長

社内で使っているシステムを、他社にも提供したい

当社の進め方

外部に提供するための仕組みを足して、サービスに育てます

社内向けのシステムは、自社の業務だけを前提に作られています。他社に提供するには、組織ごとのデータの分離、契約ごとの設定、問い合わせや障害に対応する仕組みが必要です。

建設現場の受発注システム「Di-ORDER」は、社内向けに作ったシステムを、他の建設会社にも提供するサービスへ育てました。サービスサイトによると、導入企業は22社です。

公開したあと、改善を続ける体制がない

当社の進め方

公開後も同じチームで、機能の追加と改善を続けます

クラウドサービスは公開してからが本番です。利用状況や導入先の声に合わせて機能を足し続けられないと、使われ続けるサービスになりません。

大学向けの入試マッチングサービスでは、公開後も同じチームで開発を続け、AI機能を段階的に追加しました。運営会社の発表では、利用者数は前年比11倍に広がっています。

STRENGTHS

当社がクラウドサービスの開発でお役に立てること

企画から設計、開発、公開後の運用まで、一つのチームで担当します。事例で実際に手がけたことを中心に紹介します。

  1. 複数の組織で使う前提の設計

    組織ごとのデータの分け方、機能やドアごとの権限、日本語と英語への対応など、クラウドサービスならではの前提を要件定義の段階で決めます。当社はISMS(情報セキュリティの国際規格)に基づく体制で開発しており、自治体向けの事例では、この体制が選定の決め手の一つになりました。

    事例入退室管理のクラウドサービス自治体の健診アプリ

  2. 機器や外部サービスとの連携まで

    生体認証端末との通信やファームウェアの無線更新といったハードウェア側から、クレジットカード決済、サブスクリプション、LINEやGoogleカレンダーとの連携まで、当社で実装しています。

    事例入退室管理のクラウドサービス仕事場のサブスクトレーナー向けサービス

  3. AIを組み込み、費用を管理しながら運用

    大学情報の自動生成、志望理由書の採点、スカウト文の作成などのAI機能を、公開後に段階的に追加しました。利用ごとの費用を記録し、簡単な処理は低コストのモデルに振り分けて、費用を抑えながら運用しています。

    事例大学向けの入試マッチング

  4. 公開後の改善と、引き継ぎやすい納品

    多くの事例で、公開後も同じチームが機能の追加と改善を続けています。保守を別の会社に任せる場合は、エラー監視や自動リリースの仕組み、インフラ構成の記録を整えてから引き継ぎます。

    事例大学向けの入試マッチング人材紹介プラットフォーム

SCOPE

クラウドサービスの開発で対応できる機能と範囲

利用者向けの画面だけでなく、運営者と導入先の管理画面、課金、外部との連携、公開後の運用までを担当します。

組織と利用者の管理

組織ごとのデータの分離、利用者の招待、立場ごとの権限、組織ごとに変えられる設定。

課金と決済

サブスクリプション、スポット決済、クレジットカード決済、成功報酬の請求と返金の管理。

管理画面

運営者向けと導入先向けの管理画面、利用状況の集計とグラフ表示。

スマホアプリ

iOS・Androidのアプリ。通知やチャットをスマホで受け取れる形にします。

外部サービスとの連携

LINE、Googleカレンダー、会計・決済サービスなどとのデータ連携。

機器との連携

生体認証端末や読み取り装置との通信、稼働の監視、ファームウェアの無線更新。

AI機能

話しかけて検索できるアシスタント、書類の採点、文章の作成など。

運用と監視

クラウドの構築、エラーの監視、自動リリース、障害時の通知。

DIFFERENCE

社内向けのシステムとクラウドサービスでは、ここが変わります

同じ業務の仕組みでも、社外に提供するクラウドサービスにすると、設計の段階で決めておくことが増えます。

観点社内向けのシステムクラウドサービス
利用する組織自社だけ複数の企業や団体。組織ごとにデータを分ける
権限と設定社内の役割に合わせて決める導入先ごとに役割や設定を変えられるようにする
料金開発費と保守費月額や利用量に応じて課金する仕組みが要る
公開後業務が回れば安定して運用する利用状況を見ながら機能を足し続ける
問い合わせ社内からの問い合わせに対応する導入先からの問い合わせ、導入の支援、障害時の連絡

FLOW

クラウドサービスの開発の進め方と期間の目安

最初からすべてを作らず、検証に必要な機能に絞って公開し、利用状況を見ながら広げていきます。

  1. 目安 2〜4週間

    事業と利用者を整理する

    誰が料金を払い、誰が使うのかを整理し、組織・権限・課金の前提を決めます。

    設計は、ここで決めた前提から逆算します

  2. 目安 2〜4週間

    画面の骨組みで確かめる

    立場ごとの画面を骨組みで描き、表示の状態や並び順まで、一画面ずつ確認してから開発に進みます。

    作ってから直すより、描いて直す方が早く済みます

  3. 目安 3〜5か月

    最初の版をつくる

    検証に必要な機能に絞って開発します。週に一度は動くものをご覧いただき、その場で判断いただける体制にします。

    機能を絞ったWebサービスの最初の版を、約3か月でリリースした事例があります

  4. 導入先で使い始める

    初期データの登録、導入先への説明、ITに不慣れな利用者と一緒に画面を操作するハンズオンまで支援します。

  5. 公開後

    改善と拡張を続ける

    利用状況と導入先の声をもとに、機能の追加と改善を続けます。AI機能も、公開後に段階的に追加できます。

FAQ

クラウドサービス(SaaS)の開発のよくある質問

ご相談の前によくいただく質問をまとめました。ここにない点も、遠慮なくお尋ねください。

クラウドサービスの開発期間はどのくらいですか?

機能の範囲によります。当社の実績では、機能を絞ったWebサービスの最初の版を約3か月、既存の受発注サービスの全面リニューアルを約5か月でリリースしています。最初は検証に必要な機能に絞り、公開後に広げる進め方をおすすめしています。

費用はどのように決まりますか?

利用者の立場の数と画面の数、組織ごとの設定の複雑さ、決済や外部サービスとの連携、スマホアプリの有無、公開後の運用の範囲で大きく変わります。お見積もりの前に、これらの前提を一緒に整理します。

社内で使っているシステムを、他社に提供するクラウドサービスにできますか?

できます。建設現場の受発注システム「Di-ORDER」は、社内向けに作ったシステムを他の建設会社にも提供するサービスへ育てました。組織ごとのデータの分離や契約ごとの設定を加えることで、外部への提供に対応します。

複数の企業のデータを、一つの仕組みで安全に分けられますか?

はい。組織ごとにデータと権限を分ける設計を、要件定義の段階から組み込みます。自治体向けの健診アプリでは、自治体ごとにデータを分けて管理しています。当社はISMS(情報セキュリティの国際規格)に基づく体制で開発しています。

決済やサブスクリプションの課金にも対応できますか?

はい。仕事場のサブスクリプションサービスではサブスクリプションとスポット決済を、トレーナー向けのサービスではクレジットカード決済を実装しています。

クラウドサービスにAI機能を組み込めますか?

はい。大学向けの入試マッチングサービスでは、大学情報の自動生成、志望理由書の採点、スカウト文の作成などを公開後に段階的に追加しました。利用ごとの費用を記録し、簡単な処理は低コストのモデルに振り分けて費用を抑えています。

公開後の改善や保守も依頼できますか?

はい。多くの事例で、公開後も同じチームで機能の追加と改善を続けています。保守を別の会社に任せる場合は、エラー監視や自動リリースの仕組み、インフラ構成の記録を整えてから引き継ぎます。

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