1. DX推進方針
企業経営の方向性(経営理念)
テクノロジーで企業や個人がつながり互いの強みで補完しあい、効果的に新しい価値を市場に提供する
デジタル技術活用の方向性
AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)などのデジタル技術を活用し、顧客やパートナーとの関係強化を図りながら、業務変革と新事業の創発を推進し、企業成長を実現します。
2034年までに、新たな価値創造をリードするカンパニーとして、クライアントのビジネス変革と社会のイノベーションを牽引します。
2. 実現するための戦略
2.1 DX活用の戦略1:課題解決やソリューション提供に向けた取り組み
データモデリングを通じ、クライアントの業務プロセスを分析し、クライアントの必要なデータと目指すべき姿を描き、DX化による付加価値を創出します。
Step-1 現状課題とあるべき姿の策定
クライアントの顧客、商品・サービス、組織などのリソースと業務プロセスのニーズや課題を深く分析し、DXで実現したい姿を策定します。
Step-2 データモデリング
既存データを再活用する新しいビジネスプロセスの再定義が、ビジネスプロセス変革の鍵だと考えています。そのため、早期にデータモデリングを実施し、課題の解決に向けた準備を行います。
現状(As-Is)のデータモデリング
現行の業務プロセスにおいて、リソースがどのように使用されているかをデータモデルとして視覚化します。
あるべき姿(To-Be)のデータモデリング
現状の課題を踏まえ、顧客・商品・組織などのリソースについて、理想的な業務プロセスとデータの再定義を行います。
Step-3 デジタルデータ
データモデリングに基づき、以下の作業を行います
データの設計:ソース、属性、必須項目、型、出現タイミング、主キーの設計
データの整形:データの完全性を評価し、入力ルールに従ってデータを整形
データの収集:非デジタルデータや他システムのデータを効率的に自動収集する仕組みの構築
Step-4 デジタルデータを活用するシステム構築
収集したデジタルデータを可視化または制御するためのAIモデルを用いて処理を行うシステムを構築します。クライアントと協働し、アジャイル開発手法を活用することで、仮説検証と学習のサイクルを迅速に回し、短期間で開発サイクルを繰り返します。
Step-5 運用・内製化支援
クライアントのDX人材を育成し、自立的かつ継続的にDXを遂行できる体制を構築します。
2.2 DX活用の戦略2:業務のデジタル化推進
業務の効率化と品質向上を目指し、デジタルツールやAI技術を導入します。これにより、業務内容や業務時間をデータ化し、モニタリングと評価を行い、内部からDX推進を実現します。
具体的な施策は以下の通りです
業務プロセスとシステムを精査し、デジタル技術導入による改善点を特定します。
デジタル技術の導入に伴い、業務の変更や新規定義を行い、適切な業務マニュアルとルールを策定します。
デジタル技術導入による業務効率化と品質向上の効果を定期的に測定・評価します。
3. DX推進体制
3.1 DXの推進責任者と推進部門の設置
DXの推進責任者として代表取締役が兼任します。デジタル技術やデータ活用に精通した人材を集め、各事業部と連携してDXプロジェクトを推進します。また、弊社のシステム開発支援を担当するプロダクトマネジャー部門では、お客様や社内外のパートナーとともに、デジタル技術を活用した革新的なソリューションのアイデアを創出し、DXの推進に取り組みます。
3.2 DXの推進に必要な人材を育成
DXの推進に必要な人材を育成するため、社員にDXに関する基礎教育を実施し、知識やスキルの向上を図ります。また、DXに関心や能力の高い人材を積極的に採用・配属し、DXの推進に携わらせます。具体的には、全社員を対象にDXの基礎知識やデジタル技術の概要を学ぶ教育や研修を行います。さらに、DXに特に適性のある社員には、配置転換や情報共有を行い、DXプロジェクトへの参加を通じて実践的なスキルを身に付けさせます。
代表取締役
DX推進室
経営会議
内部監査委員会
統括委員会
4. 環境整備方針
弊社では、デジタル技術の活用に向けた環境整備を積極的に推進しています。これにより、時代の変化に柔軟に対応し、常に最前線でのサービス提供を実現しています。お客様のビジネスの成功と共に、私たちも成長し続けるための取り組みを継続して参ります。
最新のクラウド技術を活用し、柔軟な業務環境の構築を進める
データ分析やAIを活用した先進的なツールを導入する
データモデリングやAI技術を組み込んだDX推進サービスを提供できる体制を構築する
セキュリティソフトウェアを最新化し、各種セキュリティシステムを導入する
デジタル技術を適切に活用できるよう、継続的な教育や研修を提供する
外部との連携を強化し、様々なパートナーやベンダーとの関係を最適化して、最新のデジタル技術や情報を迅速に取り入れる
5. 達成指標
DX推進の達成指標は以下の通りです。進捗を評価するために、以下の指標によって評価・フィードバックを繰り返していきます。
その1 DX支援プロジェクト関連の売上金額を拡大
DX支援プロジェクトの売上拡大を目指します
指標:お客様満足度、DX支援ソリューションの利用率、DX支援の売上高評価方法:お客様からのアンケートやインタビュー、DX支援ソリューションの利用状況や効果の分析、デジタルソリューションの売上高の比較
その2 業務デジタル化を推進
デジタルツールやAI導入により、業務内容や業務時間のデータ化し、モニタリング・評価を行います。
指標:業務内容の稼働率、業務時間の削減、システム不具合の減少評価方法:業務内容の計測や比較、業務時間の計測や比較、システム不具合の発生件数や原因の分析、システム品質の評価基準や評価結果の分析
6. 情報発信方法
本方針やその進捗状況については、当社の HP(https://wesionary.team)にて、代表取締役自らの言葉で定期的に発信する。
7. セキュリティ対策
当社のセキュリティ対策は以下の通りです
ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)GIJP-0784-QC/IC ISO/IEC 27001:2022/2024年5月に取得
SECURITY(ACTION 二つ星を宣言する(情報セキュリティ基本方針を公開)(2021年6月に制定・公開)
社内外のセキュリティ対策を一元的に担う独立した組織を設立する(DX 推進室にて担当)
当社に所属する社員、非常勤職員、ビジネスパートナーに対して、年 1 回以上のセキュリティ研修を実施する
(情報セキュリティ基本方針の確認及び最新のサイバー知識習得の研修を実施予定)
代表取締役より言葉
当社は、企業としての成長と社会貢献を同時に実現するため、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進を経営の柱として位置付けています。 DX推進は単なる技術の導入ではなく、企業文化や業務プロセス、そしてビジネスモデルそのものの革新をも意味します。そのためには、各部門の協力はもちろん、何よりも実務執行総括責任者による戦略的なリーダーシップが不可欠です。
DX推進方針は、経営理念に基づき、テクノロジーによって社内外のすべての関係者と協働し、新しい価値を創造することを目指しています。
顧客、パートナー、そして社員一人ひとりがデジタル技術を活用して持続可能な成長に貢献できるよう、業務の効率化、意思決定の迅速化、そしてサービスの向上を追求します。
特に、DX推進室のもとで策定されたデータドリブンな戦略により、データモデリングとAIを活用した業務プロセス変革を推進し、効果的なDXの実現を図ります。
DXの推進は一朝一夕で完了するものではありませんが、 当社は変革への覚悟と情熱を持ち、クライアントとともに成長するリーディングカンパニーを目指します。
全社員がこの方針を共有し、DX推進のために各自の役割を全うすることで、新しい時代に適応した強固な企業体制を築き上げましょう。
株式会社wesionaryTEAM
代表取締役 永田 一郎
2024年10月30日公開