CASE STUDY

物流事業会社の新規事業として、エンゲージメント調査SaaS「LinkVoice」を約5か月で開発し、複数企業での検証に進んだ開発事例

概要

年1〜2回の従業員満足度調査は、質問が多く回答の負担が大きいうえ、結果が出るまでに時間がかかります。300社以上の物流業務を担う物流事業会社では、グループ内の調査でこの課題を実感し、解決するサービスを新規事業として市場に出すことを決めました。

当社は共創パートナーとして要件定義から開発、運用までを担当し、開発開始から約5か月で「LinkVoice」の初期版を完成させました。現在は複数の企業でクローズドテストを行い、効果を検証しています。出勤時にPCで自動的に立ち上がり、10〜15秒で答えられる日々の調査と、結果をすぐにグラフで確認できる管理画面を備えたSaaSです。

課題

  • 年1〜2回の調査では、季節や人事異動の影響を受け、組織の傾向がつかみにくい
  • 質問数が多く、形式的な回答や途中での離脱が起きやすい
  • 複数の企業に販売するため、会社ごとにデータを分けて安全に管理する仕組みが必要だった

実施内容

  • 画面の骨格を先に作り、画面のつながりを確かめながら要件を固める進め方
  • 出勤時に自動で起動し、回答を終えるまで閉じられない調査用のPCアプリ(Windows・Mac)
  • 回答をすぐにグラフ化する管理画面と、質問や頻度を会社ごとに変えられる設定
  • 会社ごとのデータ分離と多要素認証、専任のテストエンジニアによる検証

成果

  • 要件定義から約5か月で、新規事業のSaaSの初期版が完成
  • 数十分かかっていた調査を、回答10〜15秒の日々の調査に置き換え、複数企業のクローズドテストで検証中
  • 自社と発注元の社内で実際に使ってもらい、現場の声を画面や表現の改善に反映

新規事業のSaaSを、売れる形で市場に出す

既存事業を持つ企業が新しいサービスを立ち上げるとき、試作品で終わらせず、他社に販売して運用できる品質で出す必要があります。LinkVoiceでは、初期版に入れる機能と、契約・請求の自動化のように後回しにする機能を初めに切り分けました。一方で、複数企業での利用を前提としたデータ分離や認証は、最初から組み込んでいます。

小さく始めながら、販売できるサービスとしての土台は最初から作ります。 選定いただいた理由は、作って終わりではなく一緒にサービスを育てる姿勢と、ISMS認証に基づくセキュリティ体制でした。クローズドテストの声を反映しながら運用と機能改善を続けており、今後はAIによる分析や改善提案の自動化、決済機能の追加などを予定しています。

弊社の担当領域

  • 要件定義
  • UI/UXデザイン
  • Web画面とPCアプリの設計・開発
  • インフラ構築
  • テスト
  • 運用・保守

お客様情報

会社名

物流事業会社(グループ会社)

事業概要

  • 物流事業、倉庫管理システムの提供、ダイレクトマーケティング支援など
  • グループ外を含む300社以上の物流業務を受託

よくあるご質問

新規事業のアイデア段階から相談できますか? はい。本事例も、自社で感じていた課題をサービスにするところから、要件定義を一緒に進めました。

SaaSとして複数の企業に提供する場合、データは分けて管理できますか? はい。本事例では会社ごとにデータを分け、多要素認証を備えています。当社はISMS認証を取得しています。

開発後の運用や機能追加も任せられますか? はい。本事例では、クローズドテストと並行して、インフラの運用・監視と機能改善を続けています。

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