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なぜwesionaryTEAMを創業したのか ー 共創への挑戦
2025-10-02
今、wesionaryTEAMは「共創があたりまえの社会へ」というビジョンを掲げ、日本とネパールの拠点で、様々な企業のプロダクト開発に携わっています。
しかし、ここに至るまでの道のりは、決して平坦ではありませんでした。むしろ、内向的で、会社の外で何かするなんて考えてもいなかった私、永田一郎が、なぜこのような会社を創業することになったのか——その物語をお話しさせてください。
課題の認識
私は15年間、システムエンジニアとして働いてきました。受託開発会社、ソーシャルゲームのスタートアップ、事業会社と、様々な環境でフロントエンド、バックエンド、インフラと幅広く経験を積んできました。
当時の私は仕事と開発力を高めること以外、特に何かやろうとは思っていませんでした。内向的な性格で、人との関わりも最小限。同僚との飲み会も必要最小限で、会社の外で何かするなんて全く考えていなかったのです。
転機は2018年頃に訪れました。勤めていた会社が「オープンイノベーション」を掲げ、社外との関わりを促進し始めたのです。副業も許可されるようになりました。外に触れることで新たな体験、気づき、刺激が得られ、それらが中長期的に会社のイノベーションに役立つ、という考え方でした。
会社の新方針が斬新に感じられ、それが背中を押してくれました。私はスタートアップイベントに参加するようになり、コワーキングスペースを使うようになり、ビジネスのマッチングアプリも使い始めました。
そこで出会ったのが、多くのスタートアップの代表や創業メンバーたちでした。彼らは事業への想い、解決したい課題やその意義、そして開発に困っていることを私に聞かせてくれました。その中で、共感できるスタートアップのプロダクト開発を手伝う流れになりました。
もともとスタートアップでの勤務経験が6年ほどあったため、スモールスタート、アジャイル開発、ユーザーファースト、MVP、ファクトに基づく意思決定といったことには慣れていました。副業として、とても刺激的で楽しく、数年間で4つのスタートアップのプロダクト開発に携わることができました。
スタートアップが直面するジレンマ
しかし、いくつかのスタートアップに関わる中で、ある課題を強く実感するようになりました。
創業者や創業メンバーに強い想いがあっても、開発の品質やスピードが足かせになっていることが多かったのです。
スタートアップでは、全員が事業のことを考え、ユーザーと向き合い、会社の現状、資金、次の段階を気にかけて理解している必要があります。強い当事者意識が必要になります。そのため、必然的に開発を内製化っぽくする必要があります。従来の受託開発会社に開発を投げるという形は、これらの理由で合わないのです。
では、正社員のエンジニアを採用すればいいのか?それが難しい現実がありました。
スタートアップにエンジニアは来ません。探すのも大変です。採用の費用、市場に見合う給与の支払いが難しいことが多いのです。何度かエグジットを経験したり、調達がうまくいって潤沢な資金とネームバリューのある人なら別ですが、それ以外の場合、人材の確保は非常に難しい。
そのため、どうしてもフリーランスや副業のメンバーを集めてチームを形成することになります。
しかし、そのように形成されたチームにも課題がありました。開発の進捗が安定しないことが多く、当事者意識を高めることも、チームワークを高めることも困難でした。各メンバーには本業があり、それぞれの優先順位や事情を抱えているからです。
正社員エンジニアの採用は難しい
フリーランス・副業チームは進捗が不安定で当事者意識が低い
受託ベンダーは費用もマインドも合わない
このジレンマの中で、創業者の近くで、コアメンバーとして開発チームの状況を目の当たりにし、「事業にとって大きな障壁だ」という感情が頭のどこかにずっとある状態でした。
ネパールとの出会い
そんな中、ある出来事がありました。
知人の紹介で、日本の大企業でエンジニアをやっていたネパール出身の人と出会ったのです。
この出会いをきっかけに、ネパールにチームを作ってはどうかと考えるようになりました。現状のままでは、エンジニアの採用はほとんどのスタートアップにとって困難で、状況を改善できる見込みも薄い。フリーランスや副業には前述の問題がある。であれば、ネパールでの体制づくりが1つの糸口になるかもしれない。
しかし同時に、オフショアに対するネガティブな声も多く聞いていました。「品質が悪い」「コミュニケーションが難しい」「できれば使いたくない」。実体験はなかったものの、私自身もオフショアに対するネガティブ意識が強かったのです。
加えて、当時の私は英語がTOEICの勉強だけで、ほぼほぼ話せませんでした。海外で何かするなんて全く考えてもいませんでした。
それでも、私は動かずにはいられませんでした。
せっかく社会を発展させたい、何かを改善したい強い想いのスタートアップがあっても、プロダクト開発が思うように進まず、信頼喪失、期間損失になってしまう。このままでただ、課題を目の前にして大きな対策を打たないことに強いモヤモヤがありました。
大きな挑戦をしようと思い立ちました。距離的に離れている海外だったとしても、スタートアップマインドを持てる内製化に近いチームと文化を作ると決心したのです。
決意と行動
大企業のネパール人エンジニアの方のアドバイスとサポートを受けて、私は実際にネパールに飛びました。
TOEICは900点ありましたが、英会話には慣れておらず、英語を話す恥ずかしさが拭えませんでした。そのため、通訳を使ってコミュニケーションをとりました。
そして、初めて自分で面接をし、採用し、チームを作りました。
ワクワクが止まりませんでした。やりたいことに共感して、チームに加わってくれたメンバーに心から感謝しました。彼らは穏やかな性格で、エネルギッシュで、貢献したい強い気持ちを持っていました。彼らの姿勢が、この取り組みを推し進める勇気を与えてくれたのです。
3名のチームが誕生しました。
成長とwesionaryTEAM設立
手探り状態でした。しかし、やり方や技術スタックを工夫しながら、プロダクトの開発が進みました。チームも気づけば10名を超えていきました。
特に嬉しかったのは、メンバーの意識の変化でした。
日本でも海外でも、エンジニアの大多数は技術力の向上やプログラミングを優先事項としていて、事業開発への参画やユーザーファースト、数字を追い責任を持つことに慣れていません。大切さを理解できる、共感もできる。しかし、頭の優先事項やこれまでの思考の慣れがあるため、行動が伴うようになるまでに時間がかかります。
それでも、一部のメンバーの言動が徐々に変わり始めたのです。能動的に事業に対する発言や行動を取っていることが見えた時、本当に嬉しかったです。
チームも大きくなってきて、さらにスケールする余地を感じていました。そこで、正式に会社を設立することを決意しました。スタートアップもメンバーもより安心して、プロダクト開発に励める。責任の所在を明確にする。さらに優秀なメンバーがチームに加わる環境を整える。
こうしてwesionaryTEAMを設立しました。日本に本社を置き、ネパールに支社を設立しました。
「共創があたりまえの社会へ」
会社のビジョンを「共創があたりまえの社会へ」としました。
社名のwesionaryTEAMは「The Visionary Team」からきています。事業のビジョンに共感し、実現を一緒に目指すチームでありたい、という意図が込められています。
日本とネパールという物理的に大きく離れた場所だったとしても、言葉の違いがあったとしても、受発注の契約形態だったとしても、これらの壁を乗り越えて、「内製」に近いチームを作りたい。
プロダクト開発に参画する全員が当事者意識を持ち、自らの専門性を事業の発展に活かせるようにしたい。
このような想いから「共創」をビジョンに入れました。
共創の仕組み化への挑戦
「共創」「当事者意識」「ユーザーファースト」—— 言うのは簡単です。しかし、体現するのは非常に難しいのです。
大きな企業でも、社員のエンゲージメントが低い、当事者意識が高まらないといった声が聞こえます。社外となると、これはなおさら難しくなります。
メンバーが理解しても、どうすれば体現できるかが自然とわかるものではありません。組織との仕組みが必要になります。
私たちは、以下のような取り組みを進めています:
メンバーが参画し、発言する場作り、きっかけづくり
心理的安全性を高めること
組織のバリューやビジョンが評価と整合性が合うようにすること
正直に言えば、まだまだ道半ばです。自信を持って「共創」できていますとは言えません。
しかし、これらの取り組みを進め、「共創」を仕組み化することで、組織が変わることを実感しています。
未来への想い
私たちは「共創」を仕組み化したいと考えています。
チームが増えても、メンバーが入れ替わっても、スタートアップであろうと、大企業の新規事業であろうと、中堅企業のDX化であろうと——再現性のある形で共創を体現し、価値のあるプロダクトを作りたいのです。
そして、一緒にプロダクトづくりをするお客様にも「共創」のマインドをお伝えし、共通の理解と姿勢のもとで、一緒にプロダクトのビジョンの実現を目指したいと思っています。
もし、この想いに共感していただけるなら、ぜひ一緒にプロダクトを作りましょう。
wesionaryTEAMは、あなたのビジョンに共感し、実現を一緒に目指すチームです。
株式会社wesionaryTEAM
代表取締役 永田一郎