当社は、品質管理の取り組みとして2023年に「品質マネジメントシステム(QMS)」の認証を取得し、2024年に維持審査を無事に完了しました。
QMSは、プロダクトやサービスの品質を継続的に向上させるための体系的なフレームワークです。
直近の取り組みの一部をご紹介
2024年にプロダクト開発の品質を体系的に向上させるため、7つの基盤的領域を設定し、それぞれに6段階の成熟度レベルを定義しています。この定義に基づいて、各領域の成熟度を段階的に高める活動を進めています。
7つの基盤的領域
対象システム(ITサービス)の課題の定義と仮説検証: 問題の明確化とその解決策の検証を行い、プロダクトの方向性を確立する段階です。
要求・要件整理と開発準備: 開発に必要な資源の準備、計画の策定、必要な条件や要件の整備を行います。
プロジェクトマネジメント: プロジェクトの進行を管理し、品質、コスト、スケジュールのバランスを保ちながら目標を達成するための管理を行います。
システム開発: 実際のシステム開発を行う段階で、仕様に基づいた設計、実装、テストを行います。
プロダクトおよびシステムの品質: 開発したプロダクトの品質を確保するため、検証と改善を行います。品質基準に合致しているかの確認が行われます。
プロダクト運用: 開発が完了したプロダクトの運用をサポートし、安定したサービス提供を目指します。継続的な運用監視と改善が行われます。
組織運営とメンバー: 組織全体の運営とメンバーの管理を行い、チーム全体のパフォーマンスを最適化します。プロセスの標準化とメンバーのスキルアップも含まれます。
6つの成熟度レベル
初期 (Initial): その場しのぎの対応が多く、標準化された手順が欠如しており、結果にばらつきが生じやすい段階です。
定義済み (Defined): プロセスが体系的に文書化され、標準化されている段階です。タスクの実行方法が明確で一貫性があります。
使用可能 (Useable): 定義されたプロセスが実際に適用され、機能的かつ効果的に運用されています。標準化の効果が現れ始める段階です。
学習可能 (Learnable): プロセスの実施に加え、トレーニングや教育に重点を置く段階です。従業員がプロセスを理解し、効果的に運用するための支援が行われます。
管理された (Managed): プロセスの管理が徹底され、モニタリングと指標が活用されてパフォーマンスが計測されます。改善のための基盤が整っています。
自動化された (Automated): テクノロジーを活用してプロセスが自動化され、手作業を最小限に抑えています。高い精度と予測可能性を持って運用される最も高度な段階です。
今後も、品質マネジメントの改善に努め、お客様に信頼される製品・サービスを提供し続けてまいります。
システムやサービスの品質、開発体制の改善等についてをお考えの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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