企業と地域をつなぐ「挙手型」マッチングプラットフォーム『MEETSCUL』をリリース

2025年10月、当社が共創パートナーとして開発を担当した企業と地域をつなぐ「挙手型」マッチングプラットフォームMEETSCUL(ミーツカル)をリリースいたしました。本サービスは、企業の合宿やオフサイトミーティング、ワーケーションと、地域の観光事業者を直接つなぐプラットフォームです。2025年3月のプロジェクト開始から約7ヶ月の開発を経て、正式公開に至りました。
従来型マッチングの課題とプロジェクトの背景
企業の合宿やオフサイトミーティング、ワーケーションの企画において、全国各地に存在する多様な選択肢の中から最適な地域や施設を見つけることは困難な状況がありました。特に、一般的に知られている観光地以外の魅力的な場所や、地域ならではの体験を見つける手段が限られており、画一的な選択になりがちでした。
一方、地域の観光事業者側も、まだ行き先の決まっていない法人団体との接点を得ることが難しく、新規顧客の獲得や地域の魅力発信に課題を抱えていました。
従来のマッチングサービスでは、プラットフォーム側が一方的に選択肢を提示する形式が多く、企業が当初想定していなかった魅力的な地域や体験との出会いが生まれにくい状況がありました。地域事業者にとっても、自社の強みを活かして積極的に提案する機会が限られていました。
また、マッチング後の手配業務や調整作業が煩雑であり、決済、多言語対応、アレルギー対応など、細やかな配慮が必要な業務をデジタル化する必要性が高まっていました。
当社は、共創パートナーとして、これらの課題を解決する新しいマッチングの仕組みを構築することを目指し、『MEETSCUL』の開発に取り組みました。
『MEETSCUL』の特長と期待される効果
『MEETSCUL』は、従来の「待ち」の姿勢から「出会い」へとアプローチを変革する「挙手型」マッチングプラットフォームです。以下の特長と機能により、企業と地域の新しいつながりを創出します。
AIによる旅程案の自動生成 企業が開催リクエストを投稿すると、目的(チームビルディング、研修、ワーケーションなど)、エリア、日程、人数、予算などの条件をもとに、AIが最適な旅程案を自動生成します。企業の多様なニーズに対応した精緻なプランニングを実現しています。
「挙手型」マッチングの仕組み 生成された旅程案に対して、地域の施設事業者が「挙手=立候補」で提案できる仕組みを提供します。地域事業者は自らの強みを活かして積極的にアプローチでき、従来の一方的な選択肢提示を超えた双方向のコミュニケーションが可能になります。
想定外の魅力的な出会いを創出 企業は当初想定していなかった魅力的な地域や体験との出会いを得られ、地域事業者は新しい顧客との接点を創出できる環境を実現します。企業と地域の双方が新しい価値を発見できる仕組みです。
包括的な機能による業務効率化 決済機能、多言語対応、アレルギー対応など、企業と地域事業者の双方が必要とする機能を統合し、マッチング後の手配業務や調整作業を大幅に効率化します。地域観光事業者のDX化も支援します。
期待される効果として、企業は最適な地域との効率的なマッチング、地域事業者は新規顧客との接点創出と地域の魅力発信、双方の業務効率化とコミュニケーション円滑化が実現されます。
開発経緯と実証実験
2025年3月にプロジェクトを開始し、まず長野県内の施設事業者を対象に事前登録を開始しました。実際の利用者からのフィードバックを収集しながら、段階的に機能を拡張してきました。
2025年7月には、BIGLOBEの「ONSEN WORK」サービスと提携し、実証実験を開始しました。この実証実験を通じて、サービスの実用性と価値を検証し、より使いやすく効果的なプラットフォームへと改善を重ねてきました。
また、2025年4月には5,000万円の資金調達を完了し(累計1億円)、これを活用して機能拡張と事業開発を加速させ、今回の正式リリースに至りました。
技術的特長と開発アプローチ
『MEETSCUL』の開発において、当社は以下の技術的特長を実現しました。
クラウドインフラとスケーラビリティとして、AWSを活用し、全国の施設事業者と企業とのマッチングが拡大しても安定したサービス提供が可能な基盤を構築しました。
バックエンドはGo言語で実装し、高速で効率的なサーバーサイド処理を実現しています。大量のマッチングリクエストと旅程案生成を効率的に処理します。
フロントエンドはReactをベースに、Next.jsを使用してサーバーサイドレンダリングと静的サイト生成を実現し、初期表示の高速化とSEOの最適化を図りました。
AIマッチングエンジンにより、企業の条件をもとに最適な旅程案を自動生成し、地域事業者の特性や強みも考慮した精緻なマッチングを実現しています。
挙手型マッチングシステムでは、従来の一方的な選択肢提示ではなく、地域事業者が積極的に提案できる双方向のマッチングシステムを構築しました。
開発プロセスにおいては、共創パートナーとの緊密な連携により、要件定義から開発、運用まで一貫したプロジェクト推進を実施しました。
今後の展開
『MEETSCUL』は、リリース後も継続的な機能拡張を予定しています。対応エリアの拡大、AI技術のさらなる活用、新機能の追加など、さらなる価値提供を目指してまいります。
本プロジェクトを通じて、企業と地域をつなぐ新しい価値提供の形を確立し、地域活性化と企業の働き方改革の両面に貢献してまいります。
マッチングプラットフォーム開発、地域活性化のDX化、観光事業者のデジタル化をお考えの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。共創パートナーとして、要件定義から運用まで一貫してサポートいたします。